紙芝居が好き

街頭紙芝居に一目惚れしてしまった人の日常記録帳。

八乙女中学校芸術鑑賞会

八乙女中学校芸術鑑賞会 梅田佳声の「いろいろ昔紙芝居」
日時/2005年10月14日(金) 開場13:00 開演13:30
会場/八乙女中学校 体育館
出演/梅田佳声
入場/無料(一般入場可)
主催/仙台市立八乙女中学校
協力/みちのく芸能大学、大衆紙芝居ネットワーク
仙台市教育委員会「地域で輝く学校づくりのプラン」実施学校行事

御縁がありまして、ボランティアとしてお手伝いすることになりました。
八乙女中学校は少し分かり辛いところにありまして、
地図で見た道順通りに来ると陸橋にさしかかり、左手下方に中学校が見えます。
ところが、中学校の入り口は右に一度曲がってからでないと行けない場所に。
見た目に惑わされて左へ曲がり、どうやったら中学校に行けるのか30分程迷いました。
その後用事があり車で何度か出入りしたのですが、
中学校入り口手前で駐車して地図を広げている人を見かけては、
今日の公演を見に来て道に迷っているのかなぁ?と思っていました。
閑話休題

体育館の中に椅子を持って生徒が入り、前から順番に座ります。
その後ろに間を空けて体育館端までパイプ椅子が並べられ、そこが一般席となりました。
一般席は100弱ぐらいだったと思うのですが、そこそこいっぱいになっていました。
紙芝居上演スペースは、前方上手(右側)に自転車と合体した紙芝居舞台。
体育館の壇上スペースには何もなく、スクリーンだけがおりていて、
そこに紙芝居の画が拡大されて映るようになっていました。
マイクも使うため、広い体育館の後ろの方でも紙芝居が楽しめました。

校長先生からのご挨拶に続き、教頭先生より梅田佳声さんが紹介され、
上演が始まりました。
「ボウちゃん 122巻」
「ボクちん 782巻」
黄金バット 怪獣編」
続けてマンガ2本。有名な黄金バット1本。
小学生がタバコを吸っているのを隠すため、投げ捨てたところにボヤ発生、
巻き込まれたおじさんが大変な目にあうお話……だったと思います。
オチもないけど、梅田さんの手にかかると面白いお話になります。
黄金バットは次々出てくる怪獣に黄金バットが挑みます。
怪獣が「ラゴーンラゴーン」としか言わないのに黄金バットとの掛け合いが面白い。
ここで一段落して、街頭紙芝居についてのお話になりました。
紙芝居の元になった大道芸「立ち絵」の説明や、
プロジェクターでの「怪猫伝」ダイジェスト上演。
そして大平洋戦争にまつわる紙芝居が上演されました。
「爪文字」
「ロンドン大爆撃」
「こすもす」
爪文字は、戦地に派遣された人が次々敵の空爆に倒れる中、
日本の家族に対敵用飛行機を作るための材料となるものを国に出すよう願うもの。
こすもすは、広島に疎開した友達を原爆で失うお話。
こちらは柔らかいイラストで、絵は少し違いますが児童紙芝居にもあるそうです。
しんみりするお話でした。
そして街頭紙芝居へ戻ります。
「ライオンマン」
「ポンチ」
ライオンマンは、モンゴルの少年や少女、狼、ライオンマンが出てくるお話。
一度倒した敵がゾンビ(?)となってあらわれたシーンでは、観客から悲鳴もおきました。
ポンチはマンガ紙芝居。運動会でパン食い競争をやることになったお父さんが、
間違って他の人の鼻を噛んでしまい追い掛けられて……
軽妙な語りで、つい笑ってしまう紙芝居でした。
紙芝居上演はこれにて終了。
最後に生徒代表の方から梅田さんへお礼の言葉があり、終演となりました。

その後、ボランティア参加していたネットワークのメンバーにはオマケが!
時間の都合で観賞会では上演できなかったミュージカル紙芝居「虹の御殿」を、
片付け中の体育館の中で見せていただきました。
日本の昔の歌の替え歌が随所に入り、洒落も入ってとても面白い!
原曲を知らない人は普通に楽しく、原曲を知る人は大爆笑で拝見しました。
紙芝居師、梅田佳声さんの魅力は1回の公演で味わいきれません。
また仙台に来ていただけますようにと願うのでありました。